0. SDL 1.3 のビルド
SDL 1.3 を使うには, まずは SDL 1.3 自体のソースコードを手に入れて, ビルドしなければいけません. subversion が使える人は
svn co http://svn.libsdl.org/trunk/SDL
でリポジトリーをチェックアウトします. subversion を使わない人は http://www.libsdl.org/svn.php に最新版のスナップショットが置いてあるのでそれをダウンロード, 展開しておきます.
リポジトリーの URL を見ても分かる通り, 安定版ブランチではありません. SDL 1.3 にはメイン以外のブランチがまだないので.
ビルドは環境によって異なります.
Unix
Unix 環境ならば普通に
./configure make sudo make install
です. SDL を使うプログラムを GCC でコンパイルする場合には, オプションに
gcc ... `sdl-config --cflags`
をつけ, リンクする際には
gcc ... `sdl-config --libs`
をつけます (SDL 1.2 と同じ). ヘッダーファイルは例えば /usr/local/include/SDL/***.h にコピーされます.
Windows
Windows で VC++ の場合, VirualC ディレクトリーに VisualC++ 用のプロジェクトファイルがあるので, それを開いてビルドします. この際, SDL 本体のプロジェクトと SDLmain のプロジェクトをそれぞれビルドします. ビルドには開発用の DirectX が必要です.
ビルドが完了したら VisualC/SDL/*** や VisualC/SDLmain/*** 内に SDL.dll, SDL.lib, SDLmain.lib ができるので, それを適当なディレクトリーに移して使います. SDL を利用するプログラムを書く際に必要となるヘッダーファイルは include ディレクトリーに入っているので, 適当にコピーして使うか, パスを通しておきます.
Mac OS X
Mac OS X では Unix の方法でもビルドできますが, Framework を作りたい場合には Xcode を使います. Xcode/SDL にプロジェクトファイルがあります. ただし r5514 現在, そのままではビルドに失敗します. ビルドするにはまず src/SDL_assert.c と src/SDL_assert.h を Library Source に追加して, src/video/cocoa/SDL_cocoavideo.m の 173 行目 (SDL_PromptAssertion_cocoa() 内)
const NSInteger clicked = [alert runModal];
の const NSInteger を適当に int か何かに置き換えます*1. とりあえずこれでビルドは通りました. すると Xcode/SDL/build/*** 内に SDL.framework ができるので, /Library/Frameworks にコピーするなりして使います.
とりあえずこれで SDL 1.3 が使えるようになりました.
*1:Objective-C はよく知らないのでかなり適当でその場しのぎです.